日焼け止めで紫外線は防げても 肌は・・・ボロボロ
TVを見ても、雑誌をめくってみても、あちらこちらに「紫外線」「日焼け止め」「SPF」という文字が目に入ってくる季節になりました。
もちろん「ドラッグストアー」は入口付近に「日焼け止め」が目白押しです。
今年の特徴
①去年少しなりをひそめていたSPF50が復活!
②「肌にやさしい」というフレーズが多い!
SPF50といったら紫外線B波を実に12時間も防いでくれるはずのもの。そんな強力な「日焼け止め」が肌に優しかったらそれはうれしい限りですが、残念ながらそんなことはあり得ないのです。
紫外線吸収剤は各国で基準が様々で、日本はかなり甘い基準になっています。つまりなんでもかんでもいれることができる!紫外線大国というオーストラリアやアメリカで承認されていない「紫外線吸収剤」を実は簡単に入れているのが」日本の基準です。だからSPF50が当たり前のように売られていますが、先に書いたオーストラリアやアメリカはSPFは30までという制限があります。それ以上の数値を出すと肌への負担が大きすぎて承認できないという訳です。
なのになぜ日本は認められて当たり前のようにSPF50という商品が売られているのでしょうか?
不思議ですね。。。
でもここに昨年の9月に行われた「アンケート」があります。全国の男女に行った「紫外線対策」に関する「アンケート」ですが、その結果
- 女性の80%は年代に関係なく紫外線対策を行い
- その80%が日焼け止めこそが紫外線対策だと思い
- さらにその60%が「日焼け止めはSPF値の高いものを買う」と言い
- でも、肌に優しいものが良いなという方が46%いたので
「SPF50で肌に優しい」という製品があふれるきっかけになったのだと思います。
皆さんは化粧品の箱にはすべて「全成分」と注意書きが書いてあるのをご存じですか?買ってすぐに箱を捨てちゃったわ!!!という方がほとんどだと思いますが、あなたの肌を守る化粧品です。しっかりと成分と注意書きをチェックしてください。
今年ヒットの「スプレー式日焼け止め」
SPF50 専用クレンジング不要! 肌に優しく髪にもメイクの上にも全身に!
がキャッチコピーですが、
裏には注意書きとして
- 顔には直接吹きかけないでください!
- 粘膜に入ると危険です!
- 服の上からかけると色染みのもとになります!
- 15cm以上離してかけてください!
- 2秒以上かけないでください!
と注意書きの山です。手軽と思って手にした日焼け止め実はあまり使えないことがわかります。
SPFはさんさんと輝く太陽から発せられるB波を防ぐものです。1年で一番B波が高くなるのは8月。山、海といったレジャーで肌が赤くやけど状態になるのがB波。皮膚がん原因にもなるといわれています。
ところであなたはそんなに毎日B波を12時間も防がなくてはならないくらい外にいらっしゃるのでしょうか?
肌を痛めつける「紫外線吸収剤」や「界面活性剤」「シリコン」が入ったもので一日の大半を覆ってしまえば紫外線は防げても 肌はボロボロになってしまうのです。
ではどうすれば良いの?の回答はいつもの角質ケアになりますが、次回はもう一つの紫外線A波についてお話します。