梅雨が長引いています。
地方によってこの「タイトル」は???かもしれませんが、関東は何年かぶりに梅雨らしい梅雨を体感しています。
先日は公園の芝生の中に「きのこ」を発見しました!家の中でなにやら黒ずんでいるところを発見しましたが、これはまさに「カビ」でした。
「カビ」「菌」というとこのように嫌われ者のイメージがありますが、実は私たちの肌の表面にも「菌」が存在しています。その数はおよそ1兆個とも言われています。
皮膚に生息する「皮膚常在菌」は皮脂や汗をエサに繁殖します。顔の上に菌がいるなんて「嫌~~~~~!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
美しい肌を保つためには皮膚常在菌が必要不可欠です。
「表皮ブドウ球菌」、「アクネ菌」、「黄色ブドウ球菌」、「マラセチア菌」など。これらは害をもたない菌たちで、安定した状態を維持することで微生物の繁殖を防ぐなど皮膚の健康を守る役目を果たしています。でも、その安定が崩れた時が問題なのです。肌荒れなどの皮膚トラブルの原因にもなり「ニキビ」も皮膚常在菌が関連した皮膚トラブルなのです。
「皮膚常在菌を安定した状態に保つ」こと=皮脂分泌を正常にコントロールすること
と、言葉でいうのは簡単ですが、実際に行うのはとても難しいです。
毎日何気なく行っている洗顔やスキンケアも皮膚常在菌に影響を与えています。
①特にゴシゴシと洗う癖のある方は要注意!!必要以上に皮膚常在菌を減らしてしま
い皮膚本来のバリア機能を低下させる恐れがあります。「表皮ブドウ球菌」は肌の
潤いを保つのにとても大切な菌で、この菌が減ると「しっとりした肌」を維持でき
なくなります。
②何と!アルコールや化学物質は常在菌を殺してしまうのです。
常在菌は皮膚がアルカリ性に傾くと働きが弱くなります。そのため肌のpHを弱酸性
に保つことがポイントです。皮膚が乾燥に傾きすぎると常在菌のバランスが崩れや
すくなります。適度に保湿を行い、乾燥の悪化を防ぎましょう。
③乳液やクリームなど油分をプラスすることは逆効果。皮脂を好む菌が増殖する危険
性プラス、菌による自然な保湿の効果が薄れてしまう可能性もあります。
皮膚常在菌を元気にする方法としては「汗をかく」。
汗は皮脂同様に常在菌のエサになるもの。汗の成分と表皮ブドウ球菌の産生物質が
出会って皮膚のpHも弱酸性に保たれています。でも汗をかきっぱなしで放置し、不
衛生にすると今度は雑菌が繁殖して別のトラブルの元になるので注意です。
これからの季節!!汗を沢山かいて常在菌を元気にする絶好のチャンスです。
汗をかきたくないと冷房の部屋にいたのでは美肌は望めません。
梅雨明けとともに戸外へGO!しましょう!